郷田美紀子プロフィール


綾 百姓 薬剤師 郷田美紀子 プロフィール

「綾 百姓 薬剤師」

綾の自然から学びながら、

揺るがない大地からの情報発信を行っています。

 

 

●経歴

1971年 日大理工学部薬学課卒業
1975年 家業である「郷田薬局」の管理薬剤師となる。
1993年、長男の希望を機に農業を始める。
1997年、薬局の隣に設けた「薬膳茶房オーガニックごうだ」開店。病気を薬だけでなく、食事で治すことを実践。
1998年、綾の自然と文化を考える会代表。
2000年から草や虫を敵としない「自然農」を実践する賢治の学校・綾自然農生活実践場「食養講座」の講師を8年務める。
2003年、綾の自然を守る運動の流れから綾の森を世界遺産にする会代表となる。
2005年、『結いの心―子孫に遺す町づくりへの挑戦』(評言社)を父・郷田實との共著として加筆、復刊。
2009年、薬膳宿舎「綾ビオスヴィレッジごうだ」オープン。

 

●歴任役職

‐ 日中医薬研究会  会員

‐農文協 食と農の応援団

‐ 九州農政局 食育推進委員

‐綾の自然と文化を考える会 代表

‐綾の森を世界遺産にする会 代表

‐照葉樹林復元運動 てるはの森の会 理事

日本生態系農業協会 理事

郷田農園(無農薬やさいづくり百姓) 代表

薬膳茶房 オーガニックごうだ オーナー

薬膳宿舎 いのちの学び舎ビオスごうだ オーナー

‐漢方相談薬局 管理薬剤師

‐ビオソフィ薬膳ふうどスクール 代表

 


わたしが伝えたいこと

私たちの祖先は、かつて照葉樹林の森の中に住んでいました。
そこで生まれた食文化は、味噌、しょう油、納豆、こうじ等の醗酵食品、雑穀、豆、梅干、茶 等です。
これは私たちの食の大きなヒントになります。戦後、欧米型の食に走りすぎた私たち、足元の大切な伝統文化を無視し、豊かさを物やお金ではかり、多くの大切なものを失ってきたように思います。人間優位な考え方は自然を破壊しました。豊かな海を育てるといわれる照葉樹林の山も国土のわずか3%しか残っていません。
食育の入り口は、他の命の共存を考える環境問題であり、真摯に自然と向き合う事だと思います。グローバリゼーションの時代、知らなかった沢山のことを気づかせてくれることもあります。しかし、雑多な情報におどらされることなく、しっかりと自分たちの足元の根をはること、揺らぐことない文化を次に伝えていく必要があると思います。


人という生き物として

人という生き物として

私たちはこの星に住む多くの生き物の中のひとつの「人という生き物」です。
また、ある意味では動く植物でもあるでしょう。
今人間優位の考え方で失われている「美しい豊かな生きる環境」を再び呼び戻すために私たちにもとめられているものは、とても深いのです。

 

 最近、安心して食べられる食材への関心が高まっていますが、私はそれを求めるときに優先されるべきものは「共生の理念」であろうと思います。田んぼや畑、 その周りに生きる無数の生き物たち。私たちは彼らとこの土地(宇宙)と共有し合いながら命のめぐりの中で生きています。昔の日本人は、山川草木への謙虚な 祈り、周りの命への優しい心配りを持っていました。それが戦後の経済発展や効率優先の考えの中で失われたのです。「安全な食」は、この失った理念の復活を 経て、手に入れることができます。本当の豊かさの価値観を変え、命の尊さをみつめた「こころの農の時代」が求められていると思います。大きな深い森、流れ いく水のせせらぎ、田を渡る風、そしてそこに息づく多くの生き物。田舎から「命」を感じる優しい風が吹いたら、町も都市ももっと優しくなれそうな気がして なりません。「自然」や「安心」や「本物」は優しい環境の中で生まれ、育まれていくのです。
 また、未来を託す大切な子供たちに、私たち大人は豊 かで美しい自然と環境を残すと同時に忘れ去られている食の知恵もしっかり伝えたいと思います。わが国が、明治維新、文明開化と発展していく中で、長い歴史 が育んだ伝承の文化は影をひそめてゆきました。そして、戦後、極端な欧米化が進み、かろうじて残っていたものも姿を消してしまいつつあります。食文化もそ の一つです。日本人は大切な生きた知恵を見失ってしまいました。やがて大人になる子供たちが、どうか昔の知恵を大切に、未来と生きている今を大切に、この 星の多くの命を大切に生きてくれますように、優しく強い大人になりますようにと一人の母親として心から願っております。

ひとりの母として

ひとりの母として

人には皆、それぞれに真剣な人生があり、誰もがそれぞれの苦しみを乗り越えて生きていると思います。私も、私なりの運命を受けとめて精一杯に生きてきました。これからも終わりの日まで、自分の精一杯を生きるだろうと思います。そう思えるのは多分、私が母親だからと思います。
野生の鳥が日頃は近づくことさえ出来ないほどすばやく飛び去るのに、羽の下にヒナを育てている時はどんなに大きな敵にも逃げようとはしません。命をかけてヒナを守ろうとする姿と、私が生きている道筋とはおそらく同じだと思うのです。
私はこれからいつまで生かされるのでしょう。
それは、解りません。解っていることは終わりの日まで母親であり続けるだろうということです。そして、それこそが、小さな私の一途な「本もの」への道なのかも知れません。私は、およそ半世紀前に、“本もの”とは、地球の環境を汚さず、人を騙さないもののことだと云えた父を、今、心から尊敬します。そう断言できるには、どれ程の時間と労力を要するか今の私には理解できるからです。

郷田美紀子アーカイブス


●株式会社 花菜  公式サイトにて「薬膳の食卓」連載中

●「22世紀に残すもの」渡邊智恵子対談

●雑誌掲載

びれっじ 2000年 Vol.34

「畑と薬局をつなぐ薬膳料理店で理想の日本食を提供する」

&and 2000年 no.94

「食べ物は体の大切な肥料。

理想の日本食を目指す薬膳茶房」

自然浴生活 2001年 vol.5

「有機野菜と森の町で食と暮らしを結ぶ」

Re: アールイー 2003年

「夜逃げの町から住民の心で蘇ったほんもののまちづくり」


ソトコト 2006年 no.90

「日本一の照葉樹の森を守り、日本一の薬局をつくるお母さん」

九州のムラへ行こう2007年vol.21

「暮らしのすべてが森にあった」

うかたま 2008年 vol.10

「"オーガニックごうだ"の薬膳料理」

クラリス vol.2 春号

「宮崎県綾町でみつけた本物づくり」


九州王国 2010年 no.31

「小さな町の大きな挑戦町ぐるみ"有機農業"で地域活性化」

九州のムラへ行こう2010年vol.11

「医食同源 いのちの食卓」

やさい畑 2010年 冬号

「綾町の照葉樹林から広がる幸せな暮らし方」

うかたま 2011年 vol.23

「食べて体を整える 体をよくする食べ方」


九州のムラへ行こう2011年vol.15 秋号

「調味料は体を整えるのにとっても大事」

九州の食卓 vol.11 秋号

「綾の森が教えてくれたこと。すべての命がめぐること。」

岳人 2012年 11月号 no.785

「自分たちの手でつくる人と自然のいい関係 ユネスコエコパーク-綾 自然との共生、半世紀」

SKY WARD 2015年 7月号

「宮崎県綾町 人に優しく、自然にやさしく」


「動画」